会社にとって業務改善も兼ねてどの社労士に業務を依頼するのかはとても重要です。
少人数で経営をしている社労士事務所もいいものの、大きい規模の社労士法人に業務を依頼したほうが安心なのでは?と考える人も多いものです。
規模が大きい=信用できる社労士といったイメージが持たれやすいと思います。そんな大きい社労士法人に顧問を任せる場合のメリット・デメリットについて説明します。
目次
大きい社労士法人とは?
大きい社労士法人は、主に50人以上の規模の大所帯をさします。
社労士だけでなく事務員などさまざまな社員で構成されており、大企業さながらの人数で社労士をしています。
人数も多い分、労働分野・就業規則・人事などの社労士としての基本的な仕事はもちろん、補助金・助成金の申請や給与計算など一通りの仕事をすべて担っているケースが多く、まるごと業務をお任せすることもできます。
小規模の会社というよりは、これから業績をあげたい中小企業、大手企業などが大きい社労士法人を利用していることが多くさまざまな依頼に対応しています。
社労士の仕事はとにかく幅が広く得意分野も細かく分かれているので、希望するニーズに合わせて社労士を選べるのも大きい社労士法人ならではです。
大きい社労士法人を顧問にするメリット!
大きい社労士法人を顧問にするメリットを説明します。
1. 助成金の実績が豊富
社労士の世界に関わらず実績数は重要なポイントです。
机上の空論ではなくそれだけの業務について実績があるということにもなります。
社労士として基本的な業務はもちろん大切ですが、積極的に助成金の提案をしてくれるのかどうかは会社の成長を決める上でも必要不可欠なことになります。
助成金は返済不要のお金になり、会社としては設備投資や資金繰り、従業員満足度を高めることにも繋がります。
でも揃えなくてはいけない書類も多く手続きが大変なので、実績が多くアドバイスや提案力に優れた社労士が多い大きい社労士法人は会社にとってもメリットが大きいはずです。
2. 緊急時のサポート体制
大きい社労士法人の場合、会社でなにかトラブルがおきたときのサポートなど対応力に差が出てきます。
人数も多い法人はまずメールや電話での問い合わせ対応がいますし、細かな業務は専属のスタッフがいます。
社労士は自分の仕事だけを担えばいいのでトラブルがおきたときにも迅速な対応が期待できます。
またその社労士が出張中で会社にいないときでも、別の社労士が対応できます。
それこそ社労士が家庭の事情で急に退職になっても別の社労士が対応を引き継げる分、利用者にとっても安心して業務を任せられます。
3. ミスのない仕事が期待できる
会社にとっても給料計算など手間がかかる仕事ほど社労士に任せたいと思うはずです。
大きい社労士法人の場合、業務をトータルでお願いでき、急に別の業務が発生してしまった場合も対応してもらえるなどのメリットもあります。
特に給料計算は毎月発生する業務でありながらミスが絶対に許されないものです。
もしミスがあって振込が正常にできていなかった場合、従業員から不信感が生まれてしまいますしミスが続けば会社としての信頼にも関わります。
大きい社労士法人は計算・振込・明細の発行などのすべての業務をミスなく依頼できるので、会社としても厄介な仕事をそのままお任せでき信頼度UPに繋がります。
4. 実力のある社労士も多い
大きい社労士法人は、専門的な分野で人気のある社労士や他の社労士ではなかなか対応できないようなコアな依頼にも対応できる実力にも定評のある社労士がたくさん存在しています。
その社労士に仕事を依頼したいからと社労士法人を選ぶ人もいるほどです。
例えば更に専門性を特化した飲食業や運送業などをメインに担っている社労士もいます。
人気のある社労士になると顧問を引き受けてくれない、なんてこともありますが、社労士に任せる仕事が具体的に決まっておらず幅が広くなりそうであれば、実力があり経験値の高い社労士に任せられるのは大きなメリットになるはずです。
大きい社労士法人を顧問にするデメリット!
大きい社労士法人を顧問にするデメリットを説明します。
1. 社労士以外が行う業務が多い
大きい社労士法人になると社労士でなくてもできる仕事は、社員などのスタッフに任せてしまうことがほとんどです。
人数が多い=対応する案件の数も多いので、あなたの会社だけを特別視することはできず、社労士以外の人が行う作業メインでなにかトラブルがあったときや出来上がった資料を確認するなどの作業を社労士が行うケースもあります。
そのため報連相がうまくいかないこともありますし、この社労士に仕事を任せたかったと思っても、実際には未資格のスタッフがメインで仕事をしていることもあります。
また、入力作業を外注している社労士法人もあるので社内の人間以外が関わっていることもあります。
2. 社労士の実力に差がある
50名以上の社労士が常駐している大きい社労士法人になると、実力のある社労士もいれば新人で経験不足の社労士もいます。
担当の希望が出せない場合もあり、新人の社労士にあたってしまい、思うようなサポートが受けられなかったなんてこともあります。
大きい社労士法人の場合、大きな案件でないと新人が仕事を受けることも多く任せる人によって変わってしまう点を考えると、担当する社労士によって変わってしまうこと、希望が出せる社労士法人を選んだほうがいいかもしれません。
3. 会社の方針によっても変わる
法人クラスの大規模になると社労士も企業のようなもので、個々の仕事の意識による違いというよりかは会社によっても社労士の仕事の仕方や考え方が変わります。
例えば月に1回以上はミーティングの時間を取ってくれるのか?
依頼に対しての考え方なども含め、社労士法人の方針を確認しておかないと何度社労士が変わっても業務が改善されることはありません。
大きい社労士事務所を選ぶときのポイント!
大きい社労士法人だからというよりは“社労士との相性”は絶対的に忘れてはいけないものです。
特に顧問になる場合、末永お付き合いになることが予想できます。会社が提案することを全て良しとして受け入れるのが良い社労士とはいえません。
意見を求められたときは率直な意見を述べることができ、会社の為にも駄目なことを指摘していけるような社労士を選ぶ必要があります。
同じ社労士でも熱量も違えば業務に対する考え方にも違いがあります。
大きい社労士事務所には社労士の数が多い分、一度担当してもらった社労士では満足できないときはその旨を伝えて対応してもらうようにします。
大きい社労士事務所を選ぶ時に口コミを参考にしながら「この社労士法人なら業務を任せられる!」というところを探すようにしましょう。
一度相談したり打ち合わせをしたときに、あなたの話に対してしっかりと耳を傾けてくれるのか?コミュニケーション能力はどうなのかを決めて下さい。
まとめ
大きい社労士法人に顧問を任せるときのメリット・デメリットについて紹介しました。
大きい規模だからこその万が一の事態がおきたときのサポート力の強さはありますが、社労士によっても差があることには変わりません。
そのため、担当する社労士に大切な業務を任せられるかどうかで選ぶようにすること、社労士は熱意がありあなたの立場になって考えてくれる、良きパートナーか判断するようにしましょう。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい!と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください!
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