不動産業者の数は年々増え続け、現在では全国に12万社以上あると言われています。
ひとことに不動産業界といっても、誰もが知っている大手もあれば、小規模の会社もあります。
それぞれの不動産業界に言えるのは、売上を重視した労務管理の問題です。
実力至上主義だからこそのトラブルも多く、特に労務に関して頭を抱えている社長も多いのではないでしょうか。
労務問題のプロといえば、社労士です。
不動産業界にとって、社労士はなんでも相談でき、アドバイスももらえるよきパートナーになります。
たくさんの社労士のなかで、不動産業界に強い人を選ぶにはどうしたらいいのか、詳しく紹介していきたいと思います。
目次
【不動産業界に強い社労士とは?】6つの特徴!
不動産業界に強い社労士の特徴を先にあげておきます。
①不動産業界の労務問題を熟知してる社労士
②不動産業界で業績アップをアドバイスできる社労士
③不動産の事業展開にも強い社労士
④予防法務に詳しい社労士
⑤助成金に詳しい社労士
⑥話しやすく社長との相性のいい社労士
それでは一つずつ見ていきましょう。
①不動産業界の労務問題を熟知している社労士
不動産業界は、地域によって多少の差はありますが、基本的には水曜日が定休日です。
他の曜日は交代制でお休みを取ることも多く、固定ではありません。
また、不動産業界は大手も中小規模に関わらず、店舗に常駐している社員は少なく、ほとんどが営業として仕事をしています。
そのため結果が全てになり、売上を追求するあまり、厳しいノルマを設けている企業も珍しくありません。
そのノルマを達成するために、業務外のみなし労働が当たり前になっている、固定残業制でどんなに残業しても、一定の給与しか支払われない方法が取られています。
業務時間外でもお客様から問い合わせがあれば対応しなくてはならず、残業で夜中までパソコンで作業しているなんて社員もいるはずです。
不動産業界の問題として、これらの残業や時間外労働に対しての賃金、また休みを規定通りとれていない事も大きな問題もあります。
こうした不動産業界ならではの、労務問題に熟知している社労士を選ばなくてはいけません。
どうしたら時間外労働を減らせるのか、また残業費用の考え方なども踏まえて相談でき、改善していけるような社労士だと、心強い存在になってくれるはずです。
②不動産業界で業績アップをアドバイスできる社労士
不動産業界は常に会社同士が競いあっている状態です。
駅前の一等地に店舗を構えているのも、いかにお客さんが立ち寄りやすい場所にあり、集客を逃さないための工夫です。
そのためにも、駅から少し離れたほうが店舗の維持費は安いと知っていながらも、駅前に店舗を構えています。
実際に通りかかった人が「こんなところに不動産屋さんがあるのか」と認識し、立ち寄り契約に繋がることもあります。
不動産業界にとっては、【VRで直接お店に来なくても内見できる制度】や【初月の家賃を無料にして引越しの費用を軽減する】などさまざまな工夫をしていると思います。
でももっと売り上げをあげたいと考えている社長さんもいると思います。
ただ、あまりに売上を重視しすぎても社員がついてこれなくなり、優秀な人材の離職に繋がってしまうケースもあります。
売上をあげるための工夫や相談、アドバイスなど実績がありノウハウを知っている、社労士を選ぶと企業にとっても成長に繋がるはずです。
③不動産の事業展開にも強い社労士
不動産業者のなかには、もっと幅広い事業展開を進めていきたいと考えている社長もいると思います。
例えば、代行業や不動産投資、社宅などの新しい事業を始める場合、今まで培ってきた知識だけではまかなえません。
例えば事業展開を広めるうえで必要な法律や税法の知識、社会保険や労務関係の手続きなど必要になる知識がたくさんあります。
問題を解決するにしても、そのためにはどんな方法があるのか、知識や経験のない社労士ではアドバイスすらできません。
社長のなかには、ただ淡々と事務作業をこなしてくれる社労士であればいいと考える人もいるかもしれません。
でも社労士に業務の改善や事業の展開も任せたいのであれば、積極的に発言してくれる、提案やアドバイスをしてくれる社労士を選ぶ必要があります。
電話だけでは相談が難しいケースもあるので、必要に応じて打ち合わせの時間もとってくれるような、寄り添い進めてくれる、社労士を選ぶようにしましょう。
④予防法務に詳しい社労士
不動産業界に入社してきた社員は、とても真面目でまっすぐ、熱意のある人がほとんどです。
ただ仕事を経験していくうちに「どうにかノルマを達成しないといけない」「売上をあげないと昇給できない」と焦りがでてしまいます。
その結果、過剰に勤務をしてしまい、心身ともに疲れて体調を崩してしまう社員もいます。
また、不動産業界には体育会系も多く、意見をはっきりと伝える社員も多く働いています。
そのため本人を頑張らせたい気持ちで「今の業績だとクビになる」と伝えた言葉が、新人や結果が出ない社員にとって大きなストレスとなり、労災などの問題になることもあります。
仕事を続けていけないと休業期間が必要になるケースもあります。営業の世界はどうしても厳しい部分があります。
こういった人間関係のトラブルに対して、起きてから対応することも必要ですが、予防法務としてどうしたら防げるのか、相談できる社労士を選ぶようにしてください。
社労士でも不動産業界に特化していれば、過去にどんな問題が起きているのか、また解消するためにはどうしたらいいのかを知っています。
予防法務について詳しいかどうかは、事前に確認するようにしてくださいね。
⑤助成金に詳しい社労士
不動産業界の人間関係のトラブルを防ぎ、社員として頑張ってもらうために、補助金や助成金などを上手に活用する必要があります。
さまざまな種類がありますが、「キャリア形成促進助成金」に力を入れているところだと、社員の雇入や教育訓練などの相談もできます。
助成金の申請は用意する書類もたくさんありますし、すべてを社内で行うのは難しく苦戦することがほとんどです。
申請用紙に間違えがあれば通らなくなってしまいます。
助成金の申請について詳しい社労士であれば、まず企業にぴったりな助成金の提案もお願いできます。
また、手続きの進め方や、通りやすい方法、申請後に必要なことなどトータルで相談できます。
不動産業界にとっても、売上を上げるためには社員の成長が欠かせません。
どうしたらもっと結果に繋がりやすい営業ができるのか、また社員として成長できるのかを考えたときに、助成金の申請は大きなメリットにもなるはずです。
社労士によっても得意・不得意があるのでしっかりと選ぶようにしてくださいね。
⑥話しやすく社長と相性のいい社労士
不動産業界だけに言えることではありませんが、社長にとっても何度も打ち合わせをして話す機会が多いからこそ、社労士との相性も必要不可欠です。
話していても伝わらず、気持ち良く話ができない社労士だと、会社のために必要なこととはいえ、打ち合わせが苦痛になってしまいます。
社長との相性は実際に話しをしてみないとわかりません。
よくネットで見かけた社労士に相談したら、【あまりにイメージが違い、お互いに話が円滑に進まず、別の社労士を探すことになった!】なんて話を聞くこともあります。
話しやすさはとても重要です。
【まとめ】不動産業界に強い社労士を選ぶなら社労士探しのトライへ!
不動産業界に特化した社労士に相談するからこその、さまざまなメリットがありました。
社労士を探すときは、まずは相性の良さはもちろん、何が得意なのかも含め見極められると安心です。
社労士探しのトライでは、複数の社労士を紹介していきます。
実際に話しをしていただいてフィーリングで決めていただく事も重要視しています。
社労士探しで困っているあなたも、納得できるまでしっかりとサポートしていきますので、まずはお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい!と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください!
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