美容室を経営していくうえで、社労士の存在は欠かせません。
もともと美容室は、長時間労働や低賃金、勤務時間外労働などの労務的な問題も多く、働き方改革が求められている現代において、見直す必要が出ている仕事でもあります。
美容室にとってもよきパートナーとして、なんでも相談できる社労士はとても心強い存在です。
ただ、社労士といっても幅広くどうやって選んだらいいのか、迷っている人もいると思います。
美容室に強い社労士を選ぶときの6つのポイントについて、ご紹介していきます。
目次
美容室に強い社労士の6つの特徴とは?
問題を解決するべく、美容室に強い社労士さんの特徴から説明します。
①美容室の労働トラブルの相談ができる社労士
そもそも美容室は、腕の良い美容師さんなくして商売は成り立ちません。
でも優秀な美容師さんほど、ある程度顧客を持つようになると、独立して自分のお店を持つようになります。
美容室の業界では、「お客さんの引き抜き」やもともと働いていた美容室の近くで「お店を出すのを禁止」しているところもあります。
美容師さんの世界では、アシスタントとして入社しスタイリストになるまでに、営業時間修了後に練習をするのが、慣習のようになっています。
【自分の技術や知識を向上させるためだから…】と、勤務時間外の残業を強いられているケースもあります。
本来、業務の一環として行っている練習であれば“労働時間”になります。
そのため、【美容業界では当たり前だから…】と甘く見ていると、あとあと未払いの残業代を請求されるようになってしまいます。
こういった労務関係のトラブルにも迅速に対応してくれるのはもちろん、三六協定などのトラブルを未然に防ぐための対策についても、アドバイスしてくれるような社労士さんだと安心です。
美容室に特化し、業界の事情を知っている社労士さんを選びましょう。
②美容室の給料形態について熟知している社労士
美容室の営業時間は年々長くなっています。
一昔前なら19時や20時までが一般的でしたが、都市部になると22時や23時まで営業し、仕事のあとのお客さんが来店しやすいように工夫している美容室も増えています。
これらの美容室の多くで「変形労働時間制」を採用しているのですが、もともとの規定の時間を過ぎてしまえば、残業代の支払いが必要になります。
また美容室のなかには、休憩時間を手待ち時間と考え、完全に業務を離れている時間を認めないところもあります。
手待ち時間であれば、お客さんがきたら対応しなくてはいけなくなり、個人店などの小さなお店では電話対応を任されることもあります。
【休憩時間を確保する】のは労働で定められていますので、人が少ないなどの理由があっても、認められるものではありません。
もともと美容業界は長時間労働なのに、給料が安く社会保険の未加入が問題になっていました。
社会保険に加入しないということは、自分たちで保険代を負担しなくてはいけなくなり、その分負担も大きくなってしまいます。
美容室のなかでは社会保険の負担を嫌がるところもありますが、結局遡って支払う義務もあります。
給料面について詳しい社労士さんに相談するなり、しっかりと対策を行っていくことも必要です。
③美容室としての売上UPを相談できる社労士
美容室は日本全国で23万店もあると言われています。
数だけ見ると多いのか少ないのか正直わかりにくいのですが、美容室コンビニの4.3倍もの店舗数があり、年々増え続けています。
毎年新しい美容室ができている一方で、廃業する美容室の数も多いことから、売上を維持していくのは簡単なことではないのです。
美容室もただお客さんの髪をカットし染めるだけでなく、店版に力を入れているお店もありますし、オプションで他の美容と合わせて客単価のUPを狙っているところもあります。
美容室はリピーターさんもいますが、どんなにおしゃれに気を使っている人でも1~3ヶ月に1回しか美容室は来ませんよね。
そのためリピーターの数を増やしつつ、新規も増やしていかなくてはいけません。
美容室の売上を上げるためのアドバイスや見直し、対策なども相談できる社労士さんだと心強いですね。
売上について悩んでいても、スタッフには相談できず抱えているオーナーさんも多いのでは。売上UPは長く美容室を維持していくためにも欠かせません。
④美容室の助成金について詳しい社労士
美容室の経営を維持するための方法として、助成金や給付金を請求できます。
もともと長時間労働や低賃金が問題になっている業界だからこそ、経営上の課題は付きません。
その問題を改善するための方法として「助成金の申請」があります。
助成金は自分で申請することもできますが、とにかく時間がかかること、集める書類も多く大変です。
書き方一つ間違えると申請が通らなくなってしまいます。
そのため助成金や給付金に強い社労士さんがいるだけで、サポートしてもらい、代行をお願いすることもできます。
助成金は難易度が高いと諦めてしまっている人もいるのですが、社労士を使うことでこの問題も解消できます。
助成金の申請にどのぐらいかかわってきたのか、実績豊富な社労士さんを選ぶようにしてくださいね。
また、どんな補助金や給付金が使えるのか、アドバイスしてくれるような社労士さんだと助かりますね。
⑤美容室と相性がいい女性社労士
美容室ではたくさんの女性が働いています。
本来であれば、スタッフには長く安心して働いてもらいたいと考えますが、結婚や出産をきっかけに、退職してしまうスタッフも少なくありません。
女性にもっと活躍してほしいと考えているオーナーさんにとっても、【どうしたら離職率を減らし長く働いてもらえるのか】頭を悩ませていると思います。
結婚・出産しても育児をしながら働き続けられる環境にするための、職場づくりについて相談できる社労士さんを選びたいものです。
女性のスタッフが、どうしたら長く勤めてくれるのかを考えることで、美容室の売上を維持することにもなります。
お客さんはスタッフの技術もそうですし、人間性を気に入り通ってくれます。
それなのにスタッフが頻繁に入れ替わる、辞めてしまう、美容室では、不信感を持たれてしまいます。
女性の福利厚生面に強く、経験豊富な社労士さんを利用するようにしましょう。
⑥美容室についてトータル的に熟知している社労士
「美容業界ならではの問題や課題、どうしたら売上が上がるのか?」なども含めトータルで相談でき、アドバイスやサポートをしてくれる社労士さんだと助かります。
実際に個人経営の美容室など、労務などの作業を自分で行っているオーナーさんもいます。
社労士に外注することで手元から余計な仕事を離して本業に集中できるメリットもあります。
アウトソーシングをいかに上手に活用するのかも、オーナーの力量です。
そのため美容室の現場を知っている社労士さんで、トータルで相談できると作業の効率化にも繋がりますね。
【まとめ】美容室に強い社労士は社労士探しのトライへ
「美容室に強い社労士さんに出会いたいと思っても、探すのが一苦労・・・」なんて声も少なくありません。
できるだけ簡単に探せて、しかもオーナーとの相性の良さも含めて検討できる、社労士探しのトライへお問い合わせください。
「社労士探しのトライ」なら、この人になら任せられると思える社労士が見つかるまで、しっかりとサポートいたします。
安心して業務を任せられる社労士探しにも定評がありますので、まずは一度ご相談してみてください。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい!と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください!
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