労働事務組合に加入すれば労災に入れることもあって、手続きを進めたいと前向きに検討している人もいるのではないでしょうか。
でもどうやったら労働事務組合に入れるのか、知らないことばかりで戸惑うこともあると思います。
日々の業務をしながら加入の手続きをするのも大変なので、社労士に代行してもらうべきか悩んでいる人もいるでしょう。
労働事務組合の手続きの具体的な流れや、社労士に代行してもらうときのメリットについて紹介していきたいと思います。
目次
労働事務組合の選び方のポイント!
労働事務組合の選び方についてですが、もともと事業主の団体に加入しているときは、厚生労働大臣の認可を受けた労働事務組合があるかを確認します。
認可を受けていないときは、すでにある労働事務組合のなかから、地域や業態に応じて委託先を選ぶことができます。
事業主団体は他にもさまざまな業種を請け負っているので、どんな業務が任せるのかを確認した上で手続きを進めるようにしてください。
もしどこに加入するべきか迷ったときは、支部に直接連絡して相談することもできます。
支部の種類はたくさんあるので最寄りの支部など、相談しやすい場所を選ぶようにします。
労働事務組合に加入する流れとは?
労働事務組合に加入する為の一般的な流れを説明します。
1. 加入したい労働事務組合を選び、まずは各種届出や申請の相談をします。支部によってもその方法には違いがあります。電話やFAX、メールなど相談しやすい方法を選び確認するようにしてください。相談の時点ではお金は発生せず無料です。
2. 担当所員が一度あなたの会社や自宅に訪問しヒアリングを行います。何か困ったことや不安なことがあれば、この時点で必ず確認しておくようにしましょう。担当所員のヒアリングも無料になりますので、どんなに忙しくても時間を確保してくださいね。
3. 労働事務組合のHPから「労働保険事務等委託書様式(組様式第1号)を印刷し、必要事項を入力します。用紙に記載する内容として「事業場名」「事業場の所在地」「常時使用労働者数」「雇用保険被保険者数」「委託事務処理開始年月日」等を記載します。
書類の中に委託事項の記載がありますので、どんな内容の仕事を委託できるのかをしっかりと読んで確認します。
書類の中に不備があると、申請が正しくできなくなってしまうので書類の内容を何度も確認し、ミスがないように注意してください。
4. 書類を労働事務組合に提出します。そこで労働事務組合の承認を受ける必要があります。
委託が承認されないと、事務作業を委託することもできず労災を受けることもできません。
承認された書類を持って各役所に書類の提出を行います。その後完了の連絡が来てはじめて、労働事務組合への加入が完了したことになります。
5. 労働事務組合は所定の費用がかかります。振込方法は各労働事務組合にて確認します。
従業員数によっても変わり、人数が多ければ多いほど費用が高くなります。料金構成として一律の「基本料金」と「人数割事務手数料」がかかります。
建設業や土木になるとケガの割合も増えることから、もともとの費用に対して「2割増」の料金がかかることもあります。他にも「新規加入手続き」が別途かかるなど、初回はある程度まとまったお金が必要です。
これらの手続きが完了すると、手続きの控えや加入者証などを受け取ることができます。これらの書類が届かないときは確認するようにしましょう。
労働事務組合の手続きを社労士に依頼するメリット!
労働事務組合の手続きは自分で行う場合もあれば、社労士に手続きを委託することもあります。
そもそも社労士の仕事は人事労務の管理や指導を行う専門家になります。
他にも助成金の手続きをしたり、社会保険に関する法令の円滑な実施を図るものです。そんな社労士に労働事務組合の手続きを依頼するメリットを紹介します。
1. 企業経営に専念できる
労働事務組合の手続きのように慣れない作業になると、思いの外時間がかかってしまうこともあります。
社労士に依頼することで、複雑で余計な手続きから開放されますし本来の業務に専念することができます。
労働事務組合の支部選びや、手続きの進め方、労働事務組合に実際に足を運んだりハローワークや役所などの手続きをすべて一任できますので、手続きのミスもありませんし、順当に進めることにも繋がります。
あなたにしかできない業務に専念できると考えると、社労士にお願いしたほうがメリットもありますね。
2. 適切なアドバイスが受けられる
社労士に依頼することで自分たちではどうにもできない人事労務などの業務について、相談しながら進めることができます。
労働事務組合の手続きをする人のなかには、個人事業主として一人で事業を行っている人もいますし、一人親方や経営者なども考えられます。
相談できる相手がいないので、社労士がよきパートナーとしてアドバイスをしてくれることで会社としての成長につなげることもできます。
社労士と関係を築いていき、信頼できるパートナーを見つけることにもなります。
3. スポット契約から気軽に依頼
社労士のような専門家に依頼するとなると、高いお金がかかったり月額契約になってしまうのでは?と思っている経営者の方も多く気軽に利用できないと思っている人もいると思います。
社労士は月額固定の顧問契約もありますが、まずは気軽に利用したいのであれば業務ごとに依頼できるスポット契約もあります。
業務内容によっても変わりますが1業務数千円からで契約できるので、業務に集中したいときなどとても助かります。
社労士に労働事務組合に入る手続きを委託すれば、そもそも労働事務組合がどの程度の事務作業を代行してくれてどのぐらいの費用がかかるのかもわかります。
どの支部に加入するのがお得なのかなど素人ではわからない知識を教えてくれます。
労働事務組合に入る流れについて説明しましたが、思っている以上に手続きが多いこともわかっていただけたと思います。
何度もハローワークに足を運んだり書類を用意したりと通常業務の他にやらなくてはいけないこともたくさんあります。
労働事務組合の手続きは専門家である社労士に任せることで負担を軽減できますよ。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい!と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください!
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