社労士は、企業にとっても手間も時間もかかる【人事労務】や、【給料計算・助成金の申請】などの手続きをお願いできる、とても頼りになる存在です。
社労士とのおつきあいは、さまざまな形がありますが、契約方法の一つに「スポット契約」があります。
「スポット契約とはどういうものなのか？」どんな仕事がお願いできるのかなど、意外と知らないスポット契約について説明していきます。
社労士のスポット契約とは
社労士のスポット契約は事務所が提供している業務のうち、【単発】で契約するものです。
例えば無償で使える助成金についてサポートして欲しいだとか、給料計算のみ社労士にお願いしたいなど、限定された業務のみで社労士と契約できる分、月額固定の顧問契約よりも気軽に社労士を利用できるのがメリットです。
書類1枚からの作成も依頼できるので、専門的な知識がなく、自分で学んでから資料を作成しようとすると時間がかかってしまうことがあると思いますが、社労士に任せてしまえば簡単です。
社労士事務所の中には、このスポット契約のみを安価で、受け付けているところもあります。
社労士にスポット契約でお願いできる内容の一部
- 入社、退社の手続き
- 雇用保険に関わる手続き
- 社会保険新規適用
- 賞与計算、支払い届
- 外国人資格修得
- 退職に係る手続き全般
- 労働者派遣事業許可申請
- 三六協定作成・届け出
- 助成金の申請（成功報酬の支払いもあり）
など、スポット的な業務を依頼できます。
例えば新しい人を採用したときだけでも、やらなくてはいけないことがたくさんあります。
雇用保険・年金・健康保険の加入手続きもありますし、給料の振込先の口座を把握して、給料日に滞りなく振込できるように準備しなくてはいけません。
また、退職するときもこれらの脱退手続きや、源泉徴収、退職金などの手続きも必要です。
給料を支払うにしても毎月の固定の金額だけでなく、残業代・欠勤・有給消化なども考慮しなくてはいけません。
「給料明細も用意して振り込んで…」と考えると、これらの業務をすべてこなさなくてはいけないのは大変です。これらの業務をすべて社労士に任せることができます。
スポット契約でも業務の効率化に繋がる！
会社にとって、就業規則や社会保険の手続など、明確化しておかなくてはいけないことはたくさんありますね。
でも社長や経営者自らこれらの作業を担うのは、負担が大きすぎてしまいます。
他にもやらなくてはいけないことがたくさんあるなかで、面倒な作業はプロに依頼したいと思うものです。
でも社労士と月額固定の顧問契約にするにも、それに見合っただけの仕事をお願いできるのかというと正直難しいところです。
そのため発生した業務や、苦手な業務だけ、ピンポイントでお願いできれば、そこまで負担に感じることなく、社労士に依頼できるようになりますね。
「スポット契約」には、顧問契約のような面倒がないぶん、お試しで社労士を使ってみたい人や、会社の規模が小さい人でも、気軽に社労士に依頼できる方法だといえるのではないでしょうか。
またスポット契約の場合は、顧問契約とは違い、従業員の入社・退社があまり多くはない企業向けのサービスになります。
人の出入りが多いとその分作業も多いのでスポット契約ではカバーしきれない業務がある場合も考えられるのです。
スポット契約の料金はいくら？
スポット契約は、会社全体の業務を把握しなくてはいけないような、複雑な相談は対応していないことが多く、簡易的な相談のみ受け付けています。
「1作業につきいくら」といった料金形態になるので、作業数が多くなるとその分価格も高くなってしまいます。
もちろん依頼する会社の従業員数によっても料金形態が変わるので、5名以下なのか、10名以下なのか、20名以下などの人数によっても異なります。
社労士の料金についてですが、以前は固定の料金が決まっていたのですが、今は社労士事務所が自分で決められるようになりました。
そのため同じ業務内容を依頼するときでも料金が変わります。
相場よりも安く、コスパのいい社労士事務所もあれば、相場よりも高いところもあります。
見積もりをもらって比較してからスポット契約を決めたほうがいいでしょう。
例えば1スポット5,400円～などの価格で業務を変わりに行ってくれます。この価格が高いと思うかどうかによっても違うと思います。
またHPが記載されていない業務内容でもスポット契約ができることもあるので、「こんな依頼ができるのかな？」と思ったらまずは聞いてみたほうがいいと思います。
社労士のスポット契約は思っている以上に幅広い業務を対応してくれるはずです。事務所によってもその対応できる業務範囲も変わります。
スポット社労士に依頼するメリット！
例えば会社の従業員では「10時間」かかる作業も、社労士に任せればたったの「1時間」で作成できることもあります。
作業効率をあげ、時間を大幅に削減することもできます。
会社としても時間に余裕ができれば利益にも繋がります。顧問料に見合うほどの業務量がなくても、素人だけで作業を全て担うには不安を感じてしまうことも少なくありません。
もちろん会社の規模が大きくなり従業員も増えてきて、安定的な業務が発生する場合は顧問契約に切り替えてもいいと思います。
また社労士の仕事はとても幅が広いので、一人の社労士にお任せしてもすべての業務が得意ということはありません。
そのため助成金は積極的だけど、人事労務の面はいまいちサポートが弱いかな？と思うことも少なくないのです。
顧問契約でお世話になっていると、それを伝えるのも勇気がいりますし、関係性が悪くなったらどうしようと言い出せない人も多いようです。
スポット契約であればそれぞれの得意分野を担っている分、専門的なサポートを受けることもできます。
社労士がそれぞれ得意としている分野のみを任せることができる分、質の高いサポートもできるので非常に助かるはずです。
社労士にスポット契約の依頼をしてもいいの？
「社労士にスポット契約を頼むのは失礼になってしまうのでは？」と心配される方もいると思います。
しかし社労士にとっても得意とする業務をしっかりと対応することができますし、お試し感覚で頼んでみてもいいと思います。
スポット契約の場合、契約外の内容を相談したくても対応してくれません。
この点は注意しておかないと、顧問契約のように何でも相談できるわけではないので、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
あくまでも依頼した業務のみを社労士にお願いできると考えるとわかりやすいと思います。
またスポット契約専門の事務所ではないときは、もし業務が増えてきたときに顧問契約を依頼すればいいでしょう。
スポット契約でも断る社労士事務所はないので、安心して依頼してみてくださいね。
社労士にスポット契約としてお願いしたい業務だけを依頼することもできます。
顧問契約まではお願いできる業務がないけど、社内の業務が回らず労務人事などの仕事に困っている人は社労士に依頼してみてもいいと思います。
助成金の申請も簡単なものではありませんし、最新の情報を把握して申請する書類を用意して申請の手続きをするのも大変です。
専門的な知識を要する業務を自分でなんとかしようとするよりも、プロの社労士に任せてしまったほうがミスを防ぐことにも繋がり業務の効率化に繋がります。
社労士のスポット契約が気になっている方は、まずはどんな業務がお願いできるのか問い合わせ・相談からはじめてみるのをおすすめします。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい！と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください！
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