社労士に相談するときに、事務所の規模や費用、実際にどんな仕事を請け負ってくれるのかなど選ぶときの基準はさまざまだと思います。
なかには、「男性社労士よりも女性社労士のほうがいいのでは?」と考えている経営者の方もいるかもしれません。
士業は一般的に男性をイメージする方が多いのですが、もちろん女性の社労士も活躍しています。
女性社労士に仕事を依頼するメリットについて説明していきたいと思います。
目次
社労士は女性の割合も多い資格です
実は他の士業と比較すると、【社労士の資格を持ち仕事をしている女性の割位が高い資格】としても知られています。
資格試験の回にもよって変わるのですが、約3割の合格者が女性だったというデータもあります。
他の士業、例えば弁護士や司法書士、行政書士などは約2割程度なのに対して、明らかに合格者の人数も多いことがわかると思います。
単純に受験した人でみればもっと多いのかもしれませんが…。
インターネットなどで「女性社労士」と入れるとたくさん出てくるはずです。
女性社労士が多い理由とは?
女性の社労士が多い理由に、その仕事内容が関係しています。
社労士の仕事は【給与計算】や【社会保険】などの細かな数字を使った事務作業が多い傾向にあります。
もともと女性は事務の仕事を希望する人も多いですし、正確さや、ちょっとした気遣いなども女性ならではのものがありますね。
また扱っている社会保険や年金など、もともと興味の関心が高いものが多いので、学びやすいということも関係しているようです。
また社労士の勤務形態が事務所で働いたり、独立などの道もありますが、
勤務の形態として企業内で働きやすい面からも、日々の生活と仕事の両立がしやすいこともあって、社労士の資格を取る女性が増えているのです。
なかには開業され、バリバリに仕事をしている女性社労士の方もいます。
一度子どもを出産し育休を取ってからも働けるなど、長いキャリアが積みやすいのも人気のようです。
女性社労士と顧問契約を結ぶってどういうこと?
まず、顧問契約とは社労士と【月額固定】で仕事をお願いするということです。
社労士には依頼したい業務だけをお願いする「スポット契約」もあれば、月極にして何でも相談できるよきパートナーのような存在、「顧問契約」を結ぶ場合もあります。
社労士にどの程度依頼できる仕事があるのかによっても変わります。
顧問契約になると固定でいつまでと期間契約を結ぶので、途中でお願いできる仕事がないからと一方的に関係を解約するのが難しいのです。
もちろん社労士側に落ち度があれば別ですが、スポット契約にするかどうかは慎重に選ぶべきです。
顧問契約をしていると、人事労務・給与などなにかトラブルがおきてしまったときに、いつでも気軽にアドバイスをもらったり対応の指示をもらえます。
実際訴訟になってしまったときは、一緒に裁判所に出廷してもらうなどさまざまな依頼ができます。
スポット契約だとお願いした仕事以外は一切関わらないので、なにか問題が起こるたび相談できる社労士を探したり会社の状況を説明しなくてはいけません。
従業員の人数が多い会社であれば、顧問契約を結んでしまったほうがお得になるケースが多いと言えます。
女性社労士に顧問契約を結ぶメリット
女性社労士と顧問契約を結んだ場合、どんなメリットがあるのでしょうか。
3つのメリットについて詳しく説明していきます。
1. 女性ならではの細やかさ
同じ社労士でも女性社労士は、きめ細やかな対応を得意とします。
男性視点では気づけないことやちょっとした変化にとても敏感ですし、仕事をお願いしたときの丁寧さや、ちょっとした気遣いなどがあります。
一緒に仕事をしていく顧問契約になると経営者にとっても頻繁に会って話し合いをすることがあります。
女性しかできないような配慮や物腰の柔らかさもあって、話しやすくなにかあったときに気軽に相談しやすいと話す経営者の方もいます。
もちろん男性社労士だって丁寧な人もいますが、男性・女性での違いはあります。
2. 相談しやすい
例えば女性経営者だとか、女性ばかりの職場の場合、そこに男性社労士が入っても、異性だと相談しづらい内容でのトラブルが起きてしまうこともあります。
パワハラやセクハラなどで悩んでいる社員がいて、それを男性社労士に相談するのはなかなか難しいもの。
言い出しにくく状況を説明するぐらいなら…と飲み込んでしまう人もいます。そのため女性社労士を顧問に付けてなんでも相談したいと話す経営者の方も多いのです。
個人に関わる問題は女性のほうが相談しやすいのは確かです。
3. 人生の先輩
女性社労士は私生活とのバランスが取りやすいことから、出産・育児などを経験しキャリアを積んでいる人も多い傾向にあります。
そのため会社の中での出産・育児関係の手続きや相談・悩み事などを相談できる心強い相手でもあります。
育児休業中の保障も手続きを社労士にお願いしていたら間違えられてしまった…なんてことも多く、一度経験したことのある女性かどうかによっても対応は変わってきます。
同じ立場を経験し仕事を頑張っている女性として人生の先輩になり、身近なところにいると思うと安心感があります。
もちろん経営者にとっても従業員にとっても頼りになる存在です。
女性社労士ならではのメリットはたくさんありますね。
でも女性であれば全員がそうとも限りませんし、実際に相談したり話をしたときに「この人なら任せられる」と思える社労士さんを探す必要があります。
顧問契約のときはお互いの相性も重要ですし、話してみて頼りになったり、相談しやすい相手でないとパートナーとはいえません。
まとめ
昔と比較しても女性社労士の割合も増えてきています。
そのため、経営者にとっては男性社労士に依頼するべきか、女性社労士に依頼するべきか迷ってしまうこともあると思います。
女性ならではのきめ細やかな対応や、丁寧さ、物腰の柔らかさなどを考えると女性のほうがいいとおっしゃる方も増えています。
女性の社会進出が進み女性ならではの問題も増えている今、同じ目線に立って相談できる女性社労士の存在は、とても貴重な存在のかもしれませんね。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい!と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください!
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