社労士に業務を任せることで、会社としての作業効率をあげ、事業の成長に繋がるなどのメリットがたくさんあります。
社労士は会社の経営者にとってよきパートナーでもありなんでも相談でき、アドバイスをもらえる存在です。
そんな社労士とうまく付き合っていくにはどうしたらいいのか迷うこともあると思います。
お互い良好な関係を築いていける為にも、社労士との付き合い方について説明していきます。
目次
会社にとって社労士を検討するタイミングとは?
まず会社がどういったときに、社労士に業務を任せるべきかですが、主に事業をはじめ従業員の数が増えたときではないでしょうか。
今までの給与計算や保険などの手続きを、社内で行っていたものの基本的な業務を社労士に任せたい!と考える人も多いものです。
従業員が増えることによって、今まではなかった労務トラブルが発生しやすくなってしまうこともあります。
社労士の就業規則などの作成を依頼する会社も多く、安定的な経営を保つ為にも、社労士に仕事を依頼することになります。
また助成金などの申請作業も、社労士に任せていたほうが、日常業務に集中しやすく新しい情報を提供してもらえたり、申請の手続きを代行してくれるので、余計な手間をかけずに申請ができます。
会社の社員研究や講習などの費用を助成金で利用できる場合もあり、社労士に相談してアドバイスをもらうこともできます。
社労士とうまく付き合っていくためには?
社労士といってもさまざまな人がいます。
もともとの相性もありますし、熱意を持って仕事に取り組んでいる社労士もいればできるだけ作業を簡素化させたい社労士もいます。
あなたが求めてる依頼内容に対してどこまで対応してもらえるのかも変わってきます。
一般的に社労士とのうまい付き合い方を説明します。
1. ToDoリストを作って共有する
「社労士を雇えばあとは丸投げでもやってくれる!」と思っている経営者の方もいるのですが、社労士にとっても、丸投げされるよりもやってほしいことが明確になっていて、わかりやすく伝えてくれたほうが助かります。
あなただけの専属の社労士ではないので、他の依頼も同時にこなさなくてはいけません。
そのためやってほしいことを的確に伝えてくれる気持ちの良い取引ができる会社のほうがいいのです。
やってほしいことリストなどを作り説明すること、社労士とのミーティングの時間を面倒だと思わずに何度も話し合いましょう。
特に契約したばかりの時期は業務の内容について、お互いに理解できるようにしてくださいね。
2. 社労士のアドバイスをいかす
社労士のなかには、会社が希望した内容を、そのままなんでも受け入れ、作業する人もいますが、本当に社労士として理想的なのは、間違えたことは間違えていると指摘できる社労士です。
社労士は今までの経験や、プロの観点から見たアドバイスをしていますので、すべてを受け入れるわけではないにしても、アドバイスを前向きに受け取り、業務改善に取り組んでいけるようにしましょう。
困ったときは社労士に相談し、業務の状況改善を図れるなど、お互いに良好な関係を築いていけるはずです。
社労士のなかには、自分の仕事にプライドを持っている人が多く、否定されることに対して嫌がる人もいます。
高圧的な態度の社労士との契約はおすすめしませんが、お互いを尊重できる付き合い方が理想です。
3. 業務外の仕事を無理に頼まない
社労士は、会社にとってもなんでも相談できる頼りになるパートナーですが、会社で雇われている社員ではありません。
もともと依頼していた以外の業務を依頼するときは、きちんと追加料金や契約の更新が必要になります。
特に顧問契約をしている社労士だと、【何でも屋】だと勘違いしてしまい業務外の内容を相談してしまう人もいます。
もちろん知識豊富なのでアドバイスをしてくれることもありますが、社労士に対応してもらえる業務以外のことは交渉しつつ、お互いがビジネスの関係であるのを忘れないようにしてくださいね。
業務外の仕事は特に注意が必要です。
もし急遽人が辞めてしまい、業務が回らなくなってしまったときは対応できるのかどうか、確認した上でお願いするようにしましょう。
4. 休暇中は連絡を急がない
社労士は仕事の休日であっても、契約している会社からなにかトラブルがあれば、対応しなくてはいけないなど、時間が拘束されてしまっている人も多いです。
そのため、旅行中でも対応しなくてはいけない事態がでてきてしまいます。
急なトラブルであれば仕方ないのですが、急ぎの要件でなければ、休暇中は連絡を急がないようにするなど、社労士のプライベートを尊重してあげることも大切です。
仕事に対して熱意を持って接している人であっても、プライベートな時間は、ほっておいて欲しいと思うこともあります。
休暇中に連絡が取れないことに対して、怒ったりせず、良好な関係を築いていきたいと思えているのかどうか、特に顧問契約をしている社労士は長く付き合っていく可能性があります。
そのため連絡のタイミングなども考え付き合っていくようにしましょう。
5. 社労士の立場を立てること
社労士と顧問契約をしている会社のなかには、別の業務を弁護士に依頼している会社もあります。
何か労務系のトラブルがおきたときに、社労士には相談せず、法律関係のことだからと、そのまま弁護士に相談してしまう人もいます。
もちろんそれぞれにしかできない仕事というのがあり、社労士の場合は、給与計算や社会保険などの労務に関する全てを対応していることが多く、スペシャリスト的な存在です。
さまざまな専門家と契約している人であっても、社労士の立場を立てて接することができるかどうかは重要なポイントになります。
社労士と契約している以上、立場を立てて付き合えるようにしましょう。
悪徳社労士に注意!こんな人とは付き合わないこと!
社労士のなかにも、本来依頼していた業務をきちんとこなしてくれない、残念な人もいます。
例えば社労士との契約を決めるかどうか、迷っていたときに、「助成金のサポートをするので契約しませんか」と言われたのにも関わらず、実際に契約したら助成金の資料を郵送してきて「ご一読ください」だけで何もしてくれない社労士もいます。
これでは本来求めていた社労士の業務を果たしていないことになります。
何もアドバイスをせず「助成金の申請をしてください」などの案内しか行わない社労士は、あまり気持ちのいいものではありません。
「社労士の先生も忙しいし仕方がないのかな…」と諦めてしまう人もいます。
しかし社労士に任せられる仕事の範囲で、何もしてくれないなど、話が違うなどの不快感がある社労士とは付き合わず、別の社労士を探したほうがいいでしょう。
社労士は会社にとって重要な部分を任せる相手ですので、信頼できない人には任せられませんよね。
社労士と契約したもののお互いの関係がうまくいかずトラブルになってしまったなどの声を聞くこともあります。
せっかく労務や給与計算などの業務を任せたい!と思える社労士に出会ったのですから、仕事はきちんとこなさなくてはいけませんが、お互いの時間や関係を大切に付き合っていくようにしましょう。
無理なお願いや、失礼な態度を取ってしまうとお互いが上手くいかないと感じるようになってしまい、社労士と良好な関係を築けているとはいえません。
もちろん社労士もプロですから依頼した内容がきちんとできていないときは指摘しなくてはいけません。
お互いの意見を言い合える、切磋琢磨しあえる関係が理想です。
投稿者プロフィール
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「社労士探しのトライ」運営者の山崎です。
全国で社労士紹介のコーディネーターをしています。
社労士さんについて知らない社長さまも多く、考え方のギャップを 埋めたい!と思い立ちこのブログサイトを立ち上げました。社労士の変更、新しく社労士をつけたい方はぜひご相談ください!
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